One of the Largest Hidden Costs of Condo Investment is Monthly Maintenance Fee
コンドミニアムの共益費:投資物件の隠れたコスト
昨今、海外でマンション(英語ではコンドミニアムまたはコンドと呼ばれる)を投資物件として購入する数が上昇しています。しかしながら、こうした投資には、いろいろと隠れたコスト要因が存在します。その中の一つに「Monthly Maintenance Fee」や「Monthly Common Charge」と呼ばれる毎月の共益費・管理費があります。これには、固定資産税などの税金は含まれていませんが、投資対象に人気の高い高級コンドミニアムの共益費はしばしば非常に高額となります。また、共益費の平均値も高額化の傾向にあります。
例えば、シンガポールのコンドミニアムの共益費は、S$1,000(およそ¥80,000)にまで達しています(ValueChampion; HOME INSURANCE 2017年調べ)。また、投資人気の高いハワイでは、ワイキキを中心にUS$1,000を超える物件も目立ちます(Hawaii Living 2018年調べ)。さらに、最近開発されたホノルルのカカアコ地区の高級コンドミニアムでは、US$2,400を超える物件も存在します。この他にも、投資人気の高いサンフランシスコエリアでも、US$1,200からUS$8,000とかなり高騰しています(SF Gate 2018年調べ)。また、ニューヨークでもおよそ93平米で平均US$2,500、セントラルパークを眺望できる高級コンドミニアムにおいては$8,000を超える物件もある状況です(Houseit Survey for real estate professionals and our partner brokers 2018年調べ)。
こうした共益費の高騰は、コンドミニアムのアメニティ(24時間のドアマン、コンシェルジュ、ジム、サウナやスチームバスさらにはマッサージルームなどを含むスパ、スイミングプールやジャグジー、テニスコート、リクリエーション施設、庭園・遊歩道、駐車場とそのスタッフ、ランドリー設備、パーティールーム、会議室、ゲストルームなど)の充実化とともに否めない存在となっています。
また、契約時に他の物件と比較して共益費が安い物件を購入したと思っても今後どのように上昇していくのかはわかりません。例えば、ボイラーや空調施設の老朽化などによる補修・改修または新設のために投資後2〜3年で共益費は上昇してしまうかもしれません。また、最低賃金や物価指数の上昇により共益費の上昇を招く場合もあります。ビルで働くスタッフの賃金が長い間比較的低い水準である場合やスタッフに占める組合員の増加、新スタッフの採用なども上昇の要因となりかねません。さらに、政府による土地価格の見直しや雇用率なども共益費の上昇に影響するかもしれません。このような要因もあらかじめ検証しておく必要もあるでしょう。
海外投資の際、コンドミニアムの共益費は毎月支払われるものなので、住宅ローン(モーゲージ)、固定資産税、不動産保険などとともに大きな出費としてあらかじめ計算に入れておく必要があります。また、その金額も今後どのように上昇するか予測しておくことも重要です。
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